ある大手のポータルサイトの不正対策担当部門の責任者の方よりご相談を受けたのが始まりです。
ポータルサイト内にあるランキングを不正に操作されてしまい。正しいランキングが表示されていない現状でした。
担当部署の方などと、詳細なお打合せをさせて頂き、弊社のノウハウを使えば対策効果が高いと判断し、ご提案、ご導入に至りました。

先ず、ランキング上位に、そのポータルサイト内のページにあまり力を入れていないお店が入ったり、販促活動や季節変動では説明しきれないランキングの上昇がありました。あやしい症状が出た場合、担当の方が、サーバーログを取得し、Excelや他のツールでコツコツと不正なアクセスを見つけ出している状況で、人的工数も多くかかっており、不正対策部署は残業が常態化していると仰っていました。
当初のお悩みは、対策を人が行っていく上での限界に近づいた、というものでした。

その会社の主な売上を作っているのはポータルサイトです。その人気コンテンツであるランキングに、不正が多く存在していることで、ポータルサイト全体へのユーザーの信頼を無くす恐れがあります。
ポータルサイトは、ポータルサイトにただお店の情報を掲載するだけでなく、お店の情報が広くユーザーに見てもらえるように、お店が利用する有料のコンテンツや、ポータルサイト内の広告を使っていただくことで、売上をたてています。人気コンテンツのランキングに信頼が無くなると、ポータルサイトに掲載されている情報全体の信頼もなくなる可能性があり、売上を守り、伸ばしていくうえでも不正クリック対策は重要なポイントになります。

先ず、人的工数ですが、先ほどのポータルサイトの例で言いますと、当初は、不正対策担当者が専属で２名プラス管理者、という体制でしたが、現在は、管理者１名が週に数時間～１日程度不正対策業務にかかわっていますので、大きく削減できました。

また、ランキングの不正自体は、無くなってはいないのですがかなり減りました。不正業者の中には、不正操作が可能なポータルサイトから弊社のお客様のポータルサイトを外したところもあるので、そこに関しては文字通り「撃退」できたと言えます。今後も今の状態から悪くならないように、不正の監視をしていきたいと思います。